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ケン

管理人:ケン

長崎県在住の17歳です。

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短編小説 テーマ:雨
「俺、小説書いてるんだぁ~」的な発言をすると、結構引かれます。

まぁ、そんな話題振っても、盛り上がらないこと必至ですし。

序でに言うと、僕の人間性から言って、結構外れてるし。






すなわち、僕のイメージとかけ離れた『小説』によりイメージアップを……。






あ、引かれるんだった。






ダメじゃん





雨のせいで、涙が流れているか分かりません。
どうも、今日もブルーなケンです。


タイトルの通り、今日は短編小説をアップします。

ブログペットのグループの『お題小説』ですね。

読んだ方はご感想お願いします。

とりあえず、一話読み切りなんで、まぁ、読みやすいかと思います。

それでは、短編小説『テーマ:雨』ということで、どうぞ。



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Title: under the rainy sky

「あっ……」
 気付いた時には、もはや手遅れだった。
 突然の雨に打たれて、僕は途方もなく立ち竦んでしまっていた。
 あまりの雨脚の激しさに、僕は建物の影へ走ることも出来ずにいた。


「どうしてそんなに雨が嫌いなの?」
 僕の目を見つめる遥香の姿には、ドキッとさせられたものである。
「雨の日もそんなに悪いものじゃないと思うなぁ」
 僕は雨が嫌いだった。
 雨に濡れるのは不快だし、圧迫感のある空の色も嫌悪の対象に入っていた。雨の日に限って鼻につく車の排気ガスの悪臭も、川を流れる濁流も、僕は好きになれそうになかった。
「なんかさ、雨の日って『生命(いのち)の匂い』がしない?」
 対して、遥香は雨の日が好きだった。
「『生命の匂い』?」
 咄嗟に訊ね返す。うん、と遥香は頷いてから、嬉々とした口調で続ける。
「例えば、木々の香り、空気の匂い、道端に現れるカエル……。なんていうか、生命が溢れているような気がする。--上手に言えないけど、そうだなぁ……生命を“感じる”の」
 遥香には、こういう独特の感性があったように思える。文学的美意識とでも言うのだろうか。
 勿論、一般人並みの感性しか持たない僕には、到底理解できる話ではなかった。
「よく分からないよ」
 遥香は、なによ、もう、と頬を膨らませた。
「じゃあ、これだけは覚えていてね」
 そして、静かに告げた。
「雨は全ての生物に清浄な生命を与えるの。人の心の汚れを洗い流し、潤いを与えるんだよ」
 真剣な視線。
「……よく分からないや」
 僕がもう一度そういうと、遥香は恥じらいにも似た愛らしい表情を浮かべ、小さく肩を竦めてみせるのだった。


 もう二年前の話である。
 元来、僕はそんなにサバサバした性分じゃなかったし、凹む時はとことん凹むようなヤツだった。
 だから、卒業という理由の元に遥香と別れる、とは言っても、しばらくは落ち込むだろうと、気色悪いほど冷静な僕が予想していた。そして、その予想を上回るほどの状況に陥った。
 もう、二年である。
 僕は、あの日から一歩も前に進めた気がしない。
 遥香を忘れることが出来ない--恐らくは、そこに原因があるのだろう。
 早く、彼女を忘れたい……キレイサッパリと、完全に。
 彼女の存在が、どうしても僕の足枷になっている気がするのだ。


 雨は、辛い記憶は洗い流してくれないのだろうか?


「相変わらず、だな--遥香さんだろ?」
 違う、と言いかけて、そこに立っているのが英哉であることに気付く。
 大学の友人の英哉は、嘘を見抜くことに関しては天下一品だ。
「そんなに忘れないといけないのか?」
 不意に、英哉がそんなこと言い出したことがあった。
「一生独身でいろと?」
 遥香と別れて以来、僕は皮肉屋風情になっていた。
「いやいや、そういう訳じゃないよ」
 小さく笑みの表情を浮かべていた英哉は、しかしすぐに真剣なそれに切り替えた。
「忘れないと次に進めないものなのかなぁ……と思って」
「……今まで二年間、進めなかった……それだけで理由十分じゃないか?」
 口ではそう言っても、忘れることで必死の僕の胸に、彼の言葉は鋭く突き刺さった。
「うーん……遥香さんと一緒にいることで手に入れたもの、あるだろ?」
 手に入れたもの……?
 きっとあるのだろう。
 でも、遥香が僕の目から姿を消したのと同時に、それらは霧消してしまったような感じがする。
「まずはさ、自分の中で、そういうもの、探してみなよ」
 英哉は、いつも僕より優れたことを考えている。


 目の前を、スーツ姿の男が走り去っていく。
 化粧をした若い女性がきゃーきゃー言いながら、物陰に急いでいる。
 僕は、もはや急ごうなどとも考えていなかった。体中、びっしょりと濡れてしまっている。
 折角の、この前買ったばかりの服が台無しだ。


 開き直って、もう少し、雨に打たれていようと思った。
 遥香をすぐ側に感じられそうな気がした。


 遥香からもらったもの、遥香との日々で手に入れたものとは、なんだろう?


 充足感、安心感、リラックスした気分。
 楽しかった学校での生活、いわば青春時代。
 色んな思い出。手をつないだり、キスしたり、抱きしめたり。


 雨は生命を与える……という話。


 別れの悲しみ、辛さ、孤独な時間。
 もう一度会いたいという衝動にも似た思い。


 そして、今。


「友樹、こんなとこで何してるんだよ!?」
 英哉の声に、僕は顔を上げた。
 そういえば、名前を呼ばれるのは、久しぶりのこと--遥香と別れて以来かもしれない。
 英哉は、バッグの中からタオルを取りだしていた。ほら、と乱暴に手渡してくる。
「英哉……なんか、分かったよ、うん、なんとなくだけど」
 口元が自ずと緩んでくるのが分かる。
「はぁ?何言ってるの? 雨に打たれて、おかしくなったか?」
 僕は無視して、英哉の傘の下から、空を見上げた。


 少しだけ心が軽くなったような気がした。


 雨というものは、本当に清浄な生命を与え、心の汚れ--本当の汚れだけを洗い流してくれるものなのかも知れない。


 雨の日というのも、悪くはない……。そう思えた。



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【短編小説】 | 21:35:44 | Trackback(0) | Comments(4)

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